ラオスにおける『ONE HOME』プロジェクトのご紹介

モンゴル、ウクライナといった新興国など、海外においても事業を拡大しているTECRA株式会社（所在地：神奈川県横浜市　代表取締役：今井豊和　以下「TECRA」）の、ラオス案件となる『ONE HOME』プロジェクト。

 

本プロジェクトの構想は2018年10月からスタートしており、2019年5月にはモデルハウスの施工が完了。現在もTECRAとして注力している『ONE HOME』プロジェクトについて、ご紹介いたします。

ラオスの建設業界の変革を目指す『ONE HOME』プロジェクト

『ONE HOME』プロジェクトは、ラオスにおける建設会社による住宅の安定供給を目指すプロジェクトとなります。日本では建設会社による住宅供給が一般的ですが、ラオスでは「住宅は自分で作るもの」という慣習が根強く、完成まで長期間かかることや居住しながら建設を進めるという状況が多発しており、「負」を解消するという想いが、本プロジェクトの発足背景でもあります。

 

加えて、ラオスの建設業界はこれからの市場です。一般的に建設に対して、自分で家を建てる文化の影響もあり、プロとの品質差を認識出来ていないという実情もあります。そこで、『ONE HOME』の長期的なビジョンとして、ラオスの建設業界に「プロの当たり前」を浸透させ、建設業界の雇用創出および地位向上を実現することで、より豊かな国への発展に寄与していくことを目指しています。

建設業界の当たり前がないラオスでプロジェクトを推進するための工夫

『ONE HOME』では、プランニングと施工監理はTECRAが担当していますが、実際の施工や建設素材の確保については、ラオス現地の提携している現地企業が実施。建設技術が発展した日本のノウハウを現地企業に伝授していくことで、高いクオリティの住居を提供出来るように寄与しています。

 

また、実際にプロの品質を実体験していただけるように、図面や模型による説明だけではなく、モデルハウスを提供することで、ラオスにおける認識の改善にも貢献が出来ればと取り組んでおります。

 

加えて、ラオスには日本の建築基準法のような構造に対する基準値がないという課題もあります。そこで、近隣国であるタイの基準値を参考に、快適な生活を出来る水準を満たした住居を提供出来るように工夫をしながらプロジェクトを進めています。

 

また、施工に必要な資材がラオス国内で流通していないという問題もありました、現在は、TECRA単体で輸入していますが、ラオスの外資系ホームセンターと協力して、資材をまとめて扱っていただけるように交渉を重ねていく予定です。

初契約も獲得！ ラオスの発展への寄与を目指します

2019年5月のモデルハウス施工後、1か月経った6月には初契約も獲得しています。今後も、ラオス現地の提携企業と販売活動を進めていきます。また、提携企業だけではなく、未提携の建設会社に対しても、施工講習会を提供することで、『ONE HOME』プロジェクトが目指す「建設会社による住宅の安定供給」を目指しております。

TECRAの持つノウハウは出し惜しみせず、ラオスの発展に微力ながら貢献出来るように、今後も本プロジェクトを推進していきます。